自動車内外装用
上の写真はトヨタMRSのエアインテーク部のガーニッシュです。基材はPPですが車載用規格に適合するめっきが施され純正用品とし販売しています。
電磁派シールド用
上の写真はオリンパス社製334万画素のデジタルカメラに採用された電磁波シールドめっき を施した、中蓋です。基材はPCGF樹脂で電磁波シールドの必要な部位だけにめっきをしています。
“Hi−POPプロセスは、関東化成工業(株)で開発した塗装を前処理とした、めっき方法です”
従来から導電性塗装を行った後にめっき処理を行う方法はありましたが、めっき析出性は良いのですが密着性及び外観等が悪いため、自動車内外装用として用いられることはありませんでした。そこで自動車規格に満足する塗料と、そのめっき方法を開発しました。特にめっき密着性は確固たるメカニズムを考案し、厳しい条件下にも耐えうるプロセスとなっています。以下に従来プロセスとの相違を示しました。
 
現状の樹脂めっき方法
Hi-POPプロセス
プロセス
 成形
 ↓
 脱脂
 ↓
 エッチング

(クロム酸を使用、密着性の確保)
 

 キャタライザー

(めっき析出のための触媒化、
高濃度パラジウムを使用)
 
 アクセレーター

(反応促進剤)
 

 化学めっき

(樹脂への導電化)
 

 電気めっき

 成形
 

 
塗装
(微細なウィスカーを入れた塗料)
 

 
脱脂
 

 
アクチベーター
(薄いパラジウムの液)
 

 アクセレーター
 
 ※めっき前処理でクロム酸を使わない。
 

 化学めっき
 ↓
 電気めっき
めっき析出
メカニズム
キャタライザー工程で樹脂表面にパラジウムを定着させ、化学めっき析出のための触媒となって反応が開始。
塗膜中のウィスカーにパラジウムを吸着させ、化学めっき析出のための触媒となって反応が開始。
密着性
メカニズム
エッチング工程でABS中のB(ブタジエン)を溶解させ、樹脂表面に出来たホールにめっきが析出し、そのアンカー効果で密着性を保つ。
塗装乾燥後、塗膜表面に無数のホールが出現(ABSをエッチングした際と同様)

ホールにめっきが析出し、そのアンカー効果で密着性を保つ。

密着力
 1kgf/cm以上  1kgf/cm以上
外 観
 樹脂表面を再現
 光沢外観
 塗装後の表面が改善され、
 現状の樹脂めっき並み
材 質
 ABS. ABS/PC  素材は選ばない、ただし材料別に
 塗料を変更
実 績
 樹脂めっき製品は全てこの方法  自動車外装用製品
 電磁派シールド用
以上のようにHi−POPプロセスは、前処理でクロム酸を使わないため環境に優しく、又、高価なパラジウムの使用量が現行工法の1/100以下と少なく、安価なプロセスとなっています。
さらに、密着性のメカニズムは、現状の樹脂めっきと同じアンカー効果を有し、その強度は、現状の樹脂めっきと同じレベルを持っています。又、Hi−POPプロセスは、塗料を変えることにより、PP・PBT・PC等の樹脂へのめっきが可能となります。従って、今までは意匠上・機能上高性能な「めっき」が欲しいパーツでも我慢せざるを得ませんでしたが、このHi-POPプロセスで解決します。


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